あなたやあなたの部下は本当に無能? ピーターの法則から考える

「あいつは本当に使えない・・・」

そんなふうに、部下や従業員に対する愚痴を言う、聞く、というのことはよくあることだと思います。

または、自分は能力がない、怒られてばかりだ・・・と自信を失っている人もいるかもしれません。

 

話は変わりますが、世の中の上司はほとんど無能だという「ピーターの法則」というものを聞いたことがありますか?

中々刺激的な言葉ですが、上司だけに限らず、これはあなたや部下にも当てはまるとことがあるかもしれません。

世の中の上司は大半が無能

ピーターの法則は簡単に言えば、出世していくと、いつかはその人の能力の限界で止まる、ということです。

 

その役職にずっといる人、というのは、その役職の仕事をこなせていないから、留まっている、ということですね。

もしその役職で能力を発揮しても、次の役職では発揮できないかもしれない。

つまりは出世をすると、いつかは能力の限界にぶつかって、無能と言われるところで止まってしまうということです。

 

上司から的外れな指示を出したりして「ちょっとあれはないよな・・・」なんて思うことありませんか?

自分の能力を超過した役職から放たれる指示は「え?」と思うことしばしばです。

ちなみに、役職が上に行けば行くほど、無能の確率は上がります。

あなたも、あなたの直属の上司も、まだまだ能力に余裕がある人なのかもしれません。

上手くやれる方法は、なんとなくでも、わかっている。

だからこそ、上から降りてくる指示に、現場は混乱するのです。

あなたや部下に関係のあるところ

なぜそれがあなたや部下に関係があるかというと、出生をすると無能になる理由が、求められる能力、が変わる、ということだからです。

 

自分が担当する部門の売り上げをガンガン上げている従業員がいる。

なら、彼を出世させたら、部下にもその方法を教え、水平展開すればもっと売り上げが上がるだろう!

そう考えて、指導員にする。

 

ですが、物を売る力、とやり方を教える力、は違います。

現場力のある人は、現場で仕事ができない人の気持ちが分かりません。

そのため、優れた指導者になるとは限りません。

 

出世をすると、自分の能力を発揮できなくなる場合がある。

優れた名選手、名監督にあらず、ということですね。

 

無能と言われている人は、能力を発揮できる場所にいないだけ、という可能性もあるのです。

出世すると、求められる能力が変わります。だから無能になる。

 

つまり、あなたや、部下がどうにも仕事ができないのも、たまたま能力を発揮できていない仕事や配属先にいるだけなのかも、しれません。

愚痴を言っても解決しない

私は部下や新入社員を「使えない」というのが嫌いです。

ぶっちゃけ、小売りの従業員は、難しいことをしません。大変ではありますが。

ただ、大量に舞い込む仕事を、優先順位を付けて次から次へとさばいていくだけです。

1年も働けば、みんなそれなりのレベルになることが多いです。

 

それなのに、気取って「あいつは使えない」なんていうのは、ものすごくダサい。

下手をすれば「使えない」なんて言っている人が、教える能力がなくて単に「使えない」奴なのかもしれませんよ?

小売りの仕事に向かない、という人は絶対にいます。

 

あなたは、自分のやっている仕事にどういう能力が必要だと思いますか?

もし自分や部下が苦しんでいるのなら、それを考えてみればいいかもしれません。

 

単純に、自分の能力が、その職場にあっていないだけかもしれない。

転職のきっかけになるかもしれないし、アドバイスのヒントになるかもしれません。

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