小売業は仕事もきつく、時間帯も不規則で、ストレスもたまり、年収も低いのが実情です。
正直、辞めて転職したいと思っている方は多いでしょう。
ですが、小売りのいいところに、特別なスキルがいらない、というものがあります。
そのため、転職に役立つスキルを持っていない方が多いです。
仕事で得たスキルも、その業界でしか役に立たない者が多く、転職に役立つキャリアにはならないことが実情です。
ドラックストアでは「登録販売者」という資格を取るように言われますが、それは薬を取り扱っている会社でなければ使えません。
転職したくても、ドラックストアしか選択肢がない、ということになりかねないでしょう。
そのため、そこで長く働くほど、小売りでしか働けない自分になっているのに気づきます。
辞めたいけど、これしかできないから辞められない。
できるかわからない。
そんな不安は、誰でも感じます。
ですが、小売業とはいえ、転職は出来ます。
私は今でも小売りで働いていますが、転職していった人たちはたくさん見てきました。
だいじょうぶ、やろうと思えばできます。
同業他社への転職はおすすめできない
まずは同業他社への転職ですが、正直、これはおすすめできません。
いちばん転職しやすいと言えるんですけどね。
個の転職は、環境や人間関係のリセットにはなりますが、仕事内容、年収などはほぼ一緒です。
根本的な解決、にはなり得ないのが事実です。
ただ、環境や人間関係が嫌で、どうしても今いる会社を辞めたい、という場合は転職もアリです。
もし転職するなら、小売りの中でも、ちょっと違う種類を探してみるといいかもしれません。
例えばドラッグストラなら、家電量販店やホームセンターとかですね。
同業多種の転勤のコツは、今いる会社よりも大手を狙うことです。
私は小売りの会社を二回変わっていますが、大手になればなるほど、福利厚生やコンプライアンス(法令順守)はしっかりしている印象です。
今でこそ(頑張れば)定時退社(取りづらいけど)有給取得が可能ですが、最初いた会社は地元企業で、有給は全く取れず、残業代も付きませんでした。
他業種への転職
圧倒的に上手くいっているのは、他所業界への転職です。
ただ、どの業界という傾向は無く、みなさん、いろんな業種についています。
電気工事士や税理士、研究者という方もいました。
なんで小売業に? というような職種に就いているんですが、こういった方は、大体、大学で勉強してきたことを利に転職していきました。
やはり資格は強いのかもしれません。
小売りから転職するには、まず何になりたいか? を決める
重要なのは、逆算する、ということです。
先につきたい業種や環境を決めて、それに向かって努力する、ということですね。
ぶっちゃけ、待っていても問題は解決しません。
これは100%断言できます。
地元にいたいなら、地方公務員、残業がないならインフラ業、在宅勤務ならプログラマ、みたいな感じですかね。
そのために情報を集めるのも、努力の一つです。きっとあなたにもそれはできます。
それを決めたら、後は突き進むのみです。
辞めたいけどやめない理由は「めんどうだから」
働いていると、辞めたい、辞めるわ、と言っている人はたくさんいます。
まわりに絶対いますよね、そんな人。
ですが、そういう人ほど、辞めることはありません。
そういった人たちに、なんで辞めないかをやんわり聞いてみたところ、一番多かったのは「面倒だから」という意見でした。
仕事を辞めるのは、案外面倒です。
まず再就職先を探し、履歴書などを書いて応募、連絡があれば日取りを調整して面接、そして運よく合格。
次は勤めている会社に退職を申し出て、引継ぎ。退職を申し出るのも言いづらいですよね。
しかも、再就職したところが、今よりいいところ、という保証もありません。
仕事だって、一から覚えなくてはいけない。
居心地なんて、ほとんど人間関係です。相性最悪な上司がいる場合もあります。
みんな、そんな面倒でリスクを取るくらいなら、なんとかやっていける今、を選びます。
それか、我慢の限界がきて、後先考えずにほんとうに辞めるか、です。
このリスクを回避する方法は、ないです。
転職は面倒でリスクのあるもの、そういうものだと認識しましょう。
転職は早い方がいい
転職を決断するなら、早い方がいいです。
早ければ早いほど、チャンスも増えるし、リカバリーも効きます。
残念ながら、転職で100%上手くいく方法はありません。
ないなら、「無い」と覚悟を決めて、突き進むだけです。
もし失敗しても、時間があればリカバリーできる可能性が上がります。それが、早ければ早いほどいい理由です。
そのために必要な物は「準備」です。情報を集めましょう。
何をしたいいかわからない方は、まずは、クチコミサイトを見てみるといいかもしれません。
自分の会社が登録されていると見てみるといいです。私の場合は、割と的を得ている意見が書いてありました。
私のように、やりたい仕事がない、なんていう方は副業に挑戦してみてもいいかと思います。
なんにせよ、なにかをやって経験やスキルは上げていきたいですよね。